首の痛みと五十肩を併発している患者様の
お話です。

五十肩と言えば、腕が痛くて上がらないという
症状を思い浮かべると思います。

五十肩であるかどうかを見分けるテスト方法は
いくつかあり、
われわれ臨床家も、そのテスト方法を頼りにして
患者様の症状を見極めます。

ですが、複数の症状を抱えている患者様の場合は、
教科書通りのテストだけでは原因を特定できないことが
多くあります。

「当院にお越しの、肩が痛くて肩が上がらない患者様」

初回の治療では、問診からの治療で肩の
可動域を上げてお帰り頂きました。

２回目は、少し違った症状を訴えられました。

「五十肩の症状とは少し違う痛みで腕が上がらない」

初回の問診で、２０年来の首の痛みを抱えて
いらっしゃった患者様でしたので、

腕の問題ではなく、頸椎の神経圧迫を
疑いました。

頸椎に調整を行ったところ、症状が無くなり
ご本人もびっくりされていました。

このように、
初回の治療では分からなかったことが、
治療中の会話や、患者様自身の訴えにより
症状が良くなります。

患者様自身の気づきと、それをしっかりと
聞いて原因を推測する我々治療家。

こういった関係を築くことが大切だと思います。