患者様のインタビュー

背中の痛み:背中を反ると腰と背中に痛みがでる。

主訴:背中の痛み(60代女性)

 数カ月前から、背中を後ろに反ったり、靴を履く時にかがんだりすると、背中の下の方、背骨の左側に痛みが出るということで、ご紹介でご来院いただきました。来院前に数か月間、整形外科でリハビリを受けたのが一向に改善されず通うのを辞めてていた状態でした。

問診:

 バレエをやられているとこうことで、身体の柔軟性は十分ありました。しかし、軽い側弯症のため若干の猫背姿勢と、背中を後ろに沿ったときに、背中の硬さのために腰の上あたり(胸腰移行部)を過度に反る動作が見受けられました。

原因・治療

 背中の痛みは数か月続いているため、慢性的な痛みとなっていました。全身の歪みを診ると同時に、胸腰移行部の負担軽減のため、背中の可動性を上げる押圧をしました。

治療経過

 1回目治療: 猫背矯正と背中の可動域を上げる押圧操作で背部を反った時の痛みが軽減しました。しかし背中を大きく反る、またはかがむ動作で痛みが残る状態でした。胸腰移行部の使い過ぎを軽減するために、背骨の可動性を上げるストレッチ法をお伝えして毎日実践いていただくようお伝えしました。

 2回目治療(3週間後):背中を反るといまだ痛みが出る状態だったため、上半身を主体に押圧。背中全体の可動域を上げることで痛みが軽減。しかし胸腰移行部の腰椎左を押すと痛みが出る。

 3回目治療(更に2週間後):毎日のストレッチを続けていただいた効果があり、背中の痛みがほぼ消失。幹部の若干の圧痛が残るが、この段階でほぼ完治。

 4回目治療(更に5週間後):メンテナンスのためにご来院。腹筋をつけることで姿勢が良くなり(背骨を意識して立てる姿勢ができるようになり)、40代から続けているバレエでも足を上げる動作が楽にできるようになった。