症例

腰椎すべり症・股関節人工関節置換の患者様

4年くらい前に持病の腰痛が酷くなり、整形外科にて「腰椎すべり症」と診断。それ以来、腰痛が酷いときは近くにマッサージ店や整体に通っていた。
1年前に原因不明で歩行が困難になり、右足の股関節を人工関節に置換している。
その他、慢性の肩こり首こりも持っている。

背中を反らすと、背中と腰の間が痛い

  • 来 院 者: 女性40代
  • 期  間: 2021年8月
  • 頻  度: 治療中
  • 来院回数: 1回

初回問診・視診

立位での姿勢は悪くないが、胸椎と腰椎の連結部(胸腰移行部:T12-L1)が極端に窪んでいる。立位前屈では腰部痛は無いが、背屈で腰部痛(胸腰移行部付近の両側脊柱際)が発生する。

原因

仙腸関節の圧痛や下肢のしびれは無いため、筋緊張性の腰痛、またはすべり症による椎間関節性の腰痛が疑われた。腰椎のレントゲン画像がないため、判断に迷った。

治療

骨盤のズレは無い。下肢の軽い伸展操作を行い、股関節のROM改善。腹部からの脊柱調整の後に全身の指圧を行った。立位背屈時の腰部痛は軽減。肩と背中の筋緊張も軽減された。

まとめ

主訴は慢性腰痛で、腰椎すべり症と人工股関節置換を行っている。普段の生活も、睡眠時間4時間、仕事時間も立ちっぱなしの長時間労働であるため、身体のストレスも強い。すべり症のレントゲン写真をみてからの継続した治療計画が必要である。