院長のブログ

頚椎症・頚椎ヘルニアの方に合う枕とは|低ければよいとは限りません

首と頚椎の専門コラム

頚椎症・頚椎ヘルニアと枕

枕は低い方がよいのでしょうか。症状が強いときの高さや硬さ、寝る向きの考え方をお伝えします。

この記事で分かること

  • 頚椎症・頚椎ヘルニアの方が枕を選ぶときの考え方
  • 症状が強いときの高さの調整方法
  • 仰向けと横向きで確認したいポイント
  • 枕の調整だけで済ませず、医療機関へ相談したい症状

結論・要点

頚椎症や頚椎ヘルニアの方の枕は、低ければ低いほどよいとは限りません。 頭が沈み込みすぎず、首に余計な力が入らない高さを基本にします。 ただし、症状が強いときには、タオルなどで高さを調整し、痛みを我慢せずに休めることを優先してください。

枕の高さと硬さの考え方

枕が高すぎると、仰向けで寝たときに首が前へ曲がりやすくなります。 反対に、柔らかすぎて頭が深く沈む枕は、寝返りのたびに首が安定しにくくなることがあります。 私が患者様にお話しするときは、低めで、頭が沈み込みすぎない、適度な硬さの枕を一つの目安にしています。ただし、低ければ低いほどよいという意味ではありません。

痛みが強いときは、楽に眠れる高さを優先する

頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が強い時期には、いつもの高さでは痛くて眠れないことがあります。 その場合は、無理に低い枕に合わせる必要はありません。タオルを重ねるなどして少しずつ高さを変え、痛みが増えずに休める位置を探してください。 人によっては、頭だけでなく、肩のあたりまで支えるようにすると楽に眠れることもあります。 枕の高さを決めるときに大切なのは、「理想の高さに合わせること」ではなく、「首に余計な力が入らず、眠れること」です。

バスタオルを使うと調整しやすい

新しい枕をすぐに買わなくても、バスタオルを折り重ねれば、高さを細かく調整できます。 一枚ずつ増減できるため、症状によって楽な高さが変わる方にも試しやすい方法です。 ただし、タオル枕に治療効果があるという意味ではありません。あくまで、首がつらくならない高さを探すための方法です。

寝る向きと注意したいこと

仰向けと横向きは、症状に合わせる

仰向けと横向きのどちらがよいかも、全員に共通する答えはありません。 横向きでは、首が左右に傾きすぎないように、肩幅に合った高さが必要です。仰向けでは、顎が胸の方へ強く押し込まれない高さを目安にします。 寝る向きを変えたときに、腕や手のしびれ、肩甲骨周辺の痛みが強くなる場合は、その姿勢を無理に続けないでください。

ソファーでの寝落ちにも注意

ソファーの肘掛けに頭を置き、首が大きく曲がったまま長時間眠ると、起きたときに首や腕の症状が強くなることがあります。 少し横になるつもりでも、そのまま眠ってしまいそうなときは、首が折れ曲がらない姿勢を作ってください。
枕を変えても、次のような症状が続く場合は医療機関へご相談ください。
  • 肩から腕、手指にかけて痛みやしびれがある
  • 手に力が入りにくい
  • ボタン掛けや箸の使用など、細かい作業がしにくくなった
  • 歩きにくさや足のもつれがある
  • 夜間の強い痛みが続いて眠れない
特に、手の細かい動作や歩行に変化が出ている場合は、早めに整形外科や脊椎を専門とする医師へ相談してください。 枕は、眠りやすい環境をつくるためのものです。神経の圧迫そのものを診断したり、治療したりするものではありません。

日常生活で気をつけること

  • 枕の高さは一度に大きく変えず、タオルなどで少しずつ調整する
  • 仰向けや横向きで、腕や手のしびれが強くならないか確認する
  • ソファーの肘掛けに頭を置いたまま寝ない
  • 夜間の痛みが続く場合は、枕だけの問題と決めつけない

当院での考え方・施術方針

当院では、枕の種類だけで良し悪しを判断していません。 どの姿勢で症状が増えるのか、首を動かしたときに腕や手のしびれが変化するのか、首・肩・背中がどのような状態なのかを確認します。 そのうえで、現在の症状に合った寝方や、日常生活での工夫を一緒に考えます。

院長からひと言

アキバ手あて指圧治療院 院長 瀧本正浩 「首に悪い気がするから」と、痛みを我慢して低い枕を使っている方がいらっしゃいます。 枕は、首を治すために我慢して使うものではありません。まずは、安心して眠れることを大切にしてください。 そのうえで、腕や手のしびれ、力の入りにくさなどが続く場合は、頚椎の状態をきちんと確認しましょう。 アキバ手あて指圧治療院 院長 瀧本正浩

まとめ

頚椎症や頚椎ヘルニアの方の枕は、低ければ低いほどよいとは限りません。 まずは、頭が沈み込みすぎず、首に余計な力が入らない高さを探してください。症状が強いときは、タオルなどで高さを調整し、痛みを我慢せずに眠れることを優先します。 枕を変えても、腕や手のしびれ、筋力の低下、歩きにくさなどが続く場合は、頚椎の状態をきちんと確認する必要があります。 次回は、「首が痛いとき、運動やストレッチをしてもよいのか」についてお話しします。

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