【症例】頚椎症性神経根症:症状の再発で腕の痺れが強くなってきた(50代女性・会社員)
▼通院回数(8回)
▼通院頻度( 週1回)
▼完治までの所要日数(63日)
▼来院までの経緯
・・・約3年前から、腕のだるさが出たり出なかったりの日が続いていた。
2021年7月に、肩・肩甲骨・腕の激痛に見舞われ、腕の痺れも発生。痛みで歩くことができず、ペンも持てない状態だった。病院でMRI検査の結果、頚椎症性の神経根症と診断。ブロック注射を3回と、痛み止め(ボルタレン、タリージェ)処方された。約3か月で激痛が収まり日常生活が送れるようになった。
その後約2年間は症状は無かったが、約半年前から前腕が痛くなり、ここ1,2か月で腕の痺れが強くなってきた。
以前の激痛が出るのが怖いため、根本的な治療を希望して当院にご来院された。
処方薬:なし
検査所見:ジャクソンテスト(陰性)、スパーリングテスト(陰性)
▼施術経過
〇1回目(3月28日)
・首すじがほんのり痛く、腕~手の甲のしびれがある。(VAS 3~4)
・上を向くと、痺れがかなり強くなる(VAS 6~7)
・首右屈曲、右回旋:痺れがじわじわと強くなる出る(6,7)
⇒ 施術後、屈曲または回旋してからしばらく時間が経ってから痺れが出るようになった
〇2回目(4月4日)
・痛みはほとんどない。手のひらの浮腫み感がある。
・立っている時に、痺れがほぼ常時ある。
〇3回目(4月10日)
・肘の痛みが無くなった。前回より全体的にしびれが軽くなってきた。手のひらのむくみ感は多少ある。
・上を向くと親指と人差し指の痺れが強くなってくるのは変化なし。
〇4回目(4月18日)
・常に軽いしびれがある。時々、強い痺れがでる。
・歩いている時、パソコン作業時に痺れる。
〇5回目(4月26日)
・痺れが気にならない時間帯がでてきた。しかし、まだ歩いている時とパソコン作業時に痺れがでる。
〇6回目(5月7日)
・上を向くいたときに、痺れが出始める時間が長くなった。
〇7回目(5月15日)
・痺れが出るときのしびれの強さが弱くなってきた。痺れが出る頻度も減ってきた。
・上を向いた時のしびれの強さも軽くなってきた。
〇8回目(5月29日)
・仕事中のしびれの強さと頻度が減った。
・歩いている時も、時々痺れる程度になってきた。
・肩の痛みは無い。
・上を向いた時に、上腕までのしびれがあるが弱い。
・私生活や仕事に支障の出るような症状が無くなったため、治療はここで終了とした。
▼考察
・本症例では、頚椎症性神経根症の再発例である。肩の痛みと手の浮腫み感、痺れが主症状であったが、治療開始からおよそ2か月で日常生活ではほぼ症状が感じなくなった。
・痛みは早期に改善できたが、痺れの改善には時間を要した例である。痺れは、強弱はあるものの常時存在していたが、PC作業や自転車乗車時のみに限定されてきて、上を向いた時に若干のしびれが残ったところで治療を終了とした。
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