頚椎椎間板ヘルニア|復職後に再び悪化した痛み・しびれが、9回の施術で軽減し仕事復帰した60代女性
復職後に再び悪化した
痛み・しびれが軽減
仕事復帰した60代女性
約10週間・全9回の施術経過
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年代・性別 | 60代女性 |
| 主な症状 | 右肩甲骨から肩・上腕にかけての痛み、重さ、こり感/右前腕内側から薬指・小指にかけてのしびれ |
| 医療機関での診断 | 頚椎症性神経根症。その後、MRI検査で頚椎椎間板ヘルニアと診断 |
| 初回来院日 | 2026年5月 |
| 施術終了日 | 2026年8月 |
| 通院回数 | 全9回 |
| 通院頻度 | 前半は週1回程度、後半3回は約2週間に1回 |
| 施術期間 | 約10週間(72日間) |
一度症状が落ち着いて仕事へ復帰したものの、再び痛み・しびれが強くなり、休職を繰り返していた方の症例です。当院では、症状の変化だけでなく、仕事復帰後の状態も確認しながら施術を進めました。
ご来院までの経緯
最初に症状が出たのは、2025年10月頃。寝違えたような痛みが右肩から背中にかけて現れ、しばらく様子を見ても治まらなかったため、まず接骨院へ通われたそうです。
4回ほど施術を受けたものの思うように改善せず、むしろ痛みが強くなってきたため、整形外科を受診。レントゲン検査を受け、頚椎症性神経根症と診断されました。
そのまま仕事を続けていましたが、症状は徐々に悪化。あらためてMRI検査を受けたところ、頚椎椎間板ヘルニアが確認されました。
MRI上では「ヘルニア自体はそれほどひどくない」と説明されたそうですが、ご本人の症状は強く、薬を服用しながら約3週間仕事を休むことになりました。
その後、2か月ほどかけて症状はいったん落ち着き、仕事にも復帰できました。しかし、復職して1か月半ほど経った頃から、再び症状が悪化。
病院でリハビリも受けていましたが、仕事を続けるうちに痛みやしびれが強くなり、当院へ来院する約3週間前から、もう一度仕事を休んでいる状態でした。
来院時には、タリージェ5mgを朝と就寝前に服用し、あわせてセレコキシブも飲んでいました。
ご本人が望んでいたのは、
「できるだけ早く仕事に復帰したい」
一方で、「また良くなっても、仕事に戻ったら再発するのではないか」という不安も強くありました。そのような思いからインターネットで当院を探し、来院されました。
初回来院時の状態
初回来院は2026年5月末。右の肩甲骨から肩、上腕にかけて、痛みだけでなく重さやこり感も残っていました。
さらに、右前腕の内側から薬指・小指にかけてしびれがあり、最近は以前よりもしびれを感じることが増えてきたとのことでした。
まっすぐ前を向いて座っている時には、肩甲骨周辺に少し重さを感じる程度で、しびれはありません。しかし、首を上に向けると指にしびれが出る状態でした。
発症直後の強い急性期はすでに過ぎていたものの、「休んでいれば少し楽になるけれど、仕事に戻ると悪化する」という経過を繰り返していました。
仕事帰りにバスや電車に乗っていると痛みが増すこともあり、日常生活だけでなく、仕事復帰そのものに不安を感じている様子でした。
施術方針
発症から約7か月が経過し、一度症状が落ち着いた後も、仕事に復帰すると再び悪化する経過を繰り返していました。
そのため、初回から強い刺激を加え、一気に変化を出そうとは考えませんでした。毎回の症状を確認しながら、首や肩甲骨周辺、上腕など、硬さや緊張が強く出ている部分に対して、無理のない範囲で少しずつ指圧を行いました。
しびれなどの神経症状が残っていたため、刺激が強くなりすぎないよう特に注意し、施術後の反応を見ながら、施術する範囲や強さをその都度調整しました。
また、ご本人には「早く仕事に戻りたい」という気持ちと、再発への不安がありました。仕事中や日常生活で症状を悪化させないための注意点もお伝えし、少しずつ仕事復帰に向けて進めました。
目標は、施術直後だけ楽になることではなく、実際に仕事へ戻った後も状態が安定すること。その点を確認しながら施術を続ける方針としました。
施術経過
2回目:少しずつ改善を実感
施術を始めてからの反応は、比較的早い段階で現れました。2回目の来院時には、ご本人から「少し良くなってきた感じがする」という言葉が聞かれました。
3回目:痛みが一段階軽減
3回目には、痛みが一段階下がったという実感が出てきました。この頃には、タリージェの服用も終了していました。
5回目:朝以外は、ほとんどしびれを感じない状態に
朝起きた直後にはしびれを感じるものの、それ以外の時間帯ではほとんど気にならなくなっていました。この段階では、服用していた薬もすでにやめていました。
※薬の減量・中止は自己判断で行わず、必ず主治医または薬剤師に相談してください。
6回目:しびれは時々感じる程度に
しびれはさらに少なくなり、たまに感じる程度まで減ってきました。一方で、上腕には時々「ズーンと重い感じ」が残ることがありました。
8回目:仕事へ復帰
その後も症状は徐々に安定し、8回目の頃にはすでに仕事へ復帰していました。
以前は仕事をすると痛みやしびれが出ていましたが、この頃には、仕事をしてもほとんど症状が出なくなってきました。初回には首を上に向けると指にしびれが出ていたものの、この動きでも症状が出ない範囲が増えてきました。
9回目・8月初旬:仕事復帰後の状態を確認し、施術終了
9回目の来院時には、発症前とほぼ同じ仕事量に戻しても、仕事中に症状が出ることはほとんどなくなっていました。
日常生活でも痛みやしびれを感じることはほぼなく、仕事にも問題なく復帰できていたため、この日をもって施術を終了しました。
変化と結果
| 初回来院時 | 施術終了時 |
|---|---|
| 右肩甲骨から肩・上腕に痛み、重さ、こり感が残っていた | 日常生活では痛みを感じることがほぼなくなった |
| 右前腕内側から薬指・小指にしびれがあり、感じる頻度が増えていた | 日常生活でしびれを感じることがほぼなくなった |
| 仕事をすると症状が悪化し、再び休職していた | 発症前とほぼ同じ仕事量に戻しても、仕事中の症状はほとんどなかった |
| 復職後の再発に強い不安があった | 実際に仕事へ復帰でき、不安もかなり軽くなった |
初診から約10週間・全9回の施術を行い、仕事復帰後の状態も確認したうえで終了となりました。上記は施術終了時点での経過です。
院長の振り返り
この患者さんは、発症から約7か月が経過し、一度良くなって仕事に戻っても、再び悪化する状態を繰り返していました。初回来院時には、症状が長引いていることから、改善までに少し時間がかかる可能性もあると考えていました。
実際には、比較的早い段階から施術後の変化が見られ、2回目の時点でご本人も改善を感じ始めていました。その後も痛みやしびれが出る時間や頻度が少しずつ減り、仕事復帰後も状態を確認しながら施術間隔を空けることができました。
今回の症例で特に良かったのは、「安静にしていれば症状が出ない」という段階で終わらなかったことです。実際に仕事へ戻り、発症前とほぼ同じ仕事量に戻しても、症状がほとんど出ないことを確認したうえで施術を終了できました。
来院時に心配されていた「また仕事に戻ったら再発してしまうのではないか」という不安もかなり軽くなり、無事に仕事へ復帰できたことをご本人も喜ばれていました。
筆者:
アキバ手あて指圧治療院
院長 瀧本正浩
※本症例は一例であり、症状や改善までの経過には個人差があります。
※施術終了後も再発しないことを保証するものではありません。
※薬の減量・中止は自己判断で行わず、必ず主治医または薬剤師に相談してください。
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